2003年05月18日
川俣晶の縁側歴史と文化歴史資料館巡り total 3615 count

北区飛鳥山博物館

Written By: 川俣 晶連絡先

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 昨日からずっとネットワーク移行の作業でいい加減精神的に疲れ果てたので、

逃亡してきました。

 行き先は、北区飛鳥山博物館。23区の郷土資料館的な施設の北区版ということ

になります。場所は王子です。

 なぜ、ここに行こうと思ったかというと、王子という地名が前から気になって

いたものの、一度も行ったことが無かったから、という感じです。あまり深い意

味はありません。

 行きは、あえて、新宿から埼京線に乗って赤羽で京浜東北線に乗り換えて、行

って戻る形で行きました。赤羽で乗り換えるのは初めてです。

 いざ降りてみると、改札から出てすぐに川が流れていて、なかなか風情があり

ます。

 そこから歩いていくと、森のようなものが続いていて、そこに3つの博物館が

あって、その1つが飛鳥山博物館でした。しかし、それに入る前に、とんでもな

いものを見てしまいました。なんだか蒸気機関車らしいものが。そっちの方に、

ふらふらと引き寄せられていくと、古い都電車両も。というわけで、横道にそれ

て、公園に置いてある蒸気機関車(D51)と都電車両を、買ったばかりのデジカメ

(DSC-U20)で撮りまくってしまいました。もともと出かけた時間が遅いのに、そ

んなことをしていたので、後で時間不足になったのは残念です。このあたりは、

見るものがたくさんありそう。

 さて、飛鳥山博物館に入ってみると、これが面白いです。金が掛かっていて、

見せ方が凝っていますね。凝ったカラクリ劇場は、等身大の動く人形がドラマを

語るというものですが、あまり教育臭くなく、吉宗を狐が化かすという内容でし

た。酒を飲んで花見をして、更に花見客を眺めまくるという内容です。人形も良

くできていて、これは見所です。

 それから、縄文時代の建物の出口には、当時の人達の活動が映像として映写さ

れていて、何とも生き生きと凝っていました。

 当時の花見弁当を再現した展示というのもあって面白かったですね。こういう

ものを食べていたのかと。他では見られないタイプの展示です。

 個人的に特に良かったのが、海岸線が来たり戻ったりすることで、どう地形が

できたかの説明でした。地形の段差の出来方や、石神井川の流れの変化など、長

い時間を掛けて変化してくる地形の物語ですね。

 その他、川や河原に住む生き物を説明する展示など、他のものも面白かったの

ですが、あまりちゃんと見る時間がありませんでした。

 ここまでが常設展示。その他に、ASUKAYAMAセレクション5 2003というのがあ

りました。「3人の担当学芸員が独断と偏見と趣味(?)によって5点の資料を

選び出し、その資料に隠された面白さをじっくりと引き出します。ちょっとお得

なアラカルト展示です」と説明されています。小さいけれど、興味深いものがピ

ックアップされて展示されていて面白かったのですが、じっくり見られなかった

のが残念でした。

 さて、時間切れとなってさっさと退散することになりましたが、JRの駅に戻る

途中に都電の駅が。飛鳥山停留所です。そこから、ついふらふらっと都電に乗っ

てしまいました。そして、大塚で山手線に乗り換えて帰ってきました。このへん

の鉄道は、もうちょっと乗ってみたかった感じがします。